道路構造物の各部材の状態を把握し、必要な措置を特定するために必要な情報を収集します。また、安全で円滑な交通の確保、沿道や第三者への被害を防止するための施設に係る維持管理を適切に行うために必要な情報を収集します。
道路
点検/調査/計画/設計
点検
道路構造物点検
調査
交通事故分析・対策の検討
交通事故による死者数は、近年減少傾向にあるものの未だに年間4千人以上もの命が失われています。また、交通事故の発生件数は年間60万件以上も発生しており、交通事故情勢は厳しい状況にあります。効率的・効果的な安全対策を推進するため事故危険箇所などにおいて、科学的データや関係者による現地点検等にもとづく事故要因分析を行います。さらに、地域の実情やニーズを踏まえつつ、幹線道路・生活道路において事故要因に即した交通安全対策を立案・設計するとともに対策効果の検証を行います。

重大事故グラフ
道路構造物詳細調査
詳細調査は定期点検等で損傷、不具合のあった箇所に対しての原因究明および劣化状況を把握します。その調査結果を基に補修設計において劣化度の判定、補修要否の判定を行うための情報を収集します。
計画
維持管理計画
詳細調査は定期点検等で損傷、不具合のあった箇所に対しての原因究明および劣化状況を把握します。その調査結果を基に補修設計において劣化度の判定、補修要否の判定を行うための情報を収集します。
設計
道路防災設計
道路で豪雨や地震などに起因する斜面崩壊、落石、地すべり、土石流等の自然災害が発生すると、周辺地域の生活や経済に大きな影響を及ぼすとともに、人的災害につながる可能性があります。そこで、周辺の地形・地質条件、過去の災害履歴等を踏まえた総合的な検討を行い、このような自然災害を未然に防止するための設計(のり面工、斜面安定工、落石対策工等)を行います。

自然災害による崩落を防止
道路維持修繕設計
わが国では、高度経済成長期以降に整備された社会インフラが、今後急速に老朽化することが見込まれるため、2013年を「社会資本メンテナンス元年」と位置づけ本格的な取り組みが進められています。こうした社会状況を鑑み、道路施設の調査・点検により健全性を判定し、損傷が見られる場合には長持ちさせるための最適な技術管理方法、補修・補強方法などについて設計を行います(メンテナンスサイクルへの対応)。
道路構造物補修設計
詳細調査で得られた情報を基に、施設の劣化度の判定、補修の要否の判定を行い、各損傷状況に応じた対策工を選定します。なお、補修工法の選定においては構造性、経済性のみならず既存ストックの延命化を考慮した維持管理性も踏まえ、総合的な対策を行います。
道路構造物補強設計
既存の道路構造物において、近年の車両の大型化に伴う活荷重に対応するために、構造物の耐荷力を向上させます。